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  • 執筆者の写真Matsumi

からだの力・不思議6(改) 「操体法」母との絆

更新日:2019年9月30日

腰痛がひどくなった時期があり自分で治せる域を超えた。

操体法の治療院にしばらく通った。「自然堂治療院」


からだの気持ち良さに沿って呼吸と共に動くと深いところから体が緩み心も変化していく。

体の変化と共に意識の変化が沢山あり、操体法そのものを教えてもらうことにした。


私は首がこりやすい。鉗子分娩でひっぱられたせいなのかもしれない。そんな話をしながら首に焦点をあてて操体を受けていたら自然に身体がちじこまる姿勢になり動きたくなくなった。胎内にいる赤ちゃんの姿勢に似ていた。「そのまま動かなくていいよ」と津田先生。

「出ていきたくないんです」「いいよ でてこなくて そのままそこにいていいよ」

「出てこなくていいよ」という言葉はとても安堵すると同時にたくさん涙があふれた。


柔らかなオレンジ色の胎内の光が見えた。母の胎内はとても安心できて居心地が良かった。ずっとこのままここにいたかった。その安心感の中に浸っていると「私はあなたをここで育むことを約束した」というメッセージを感じた。言葉にすると陳腐になるが、母の魂そのものを感じた。世間で言われるような「母」の感覚ではなく魂の「姉」という感じだった。

それはとても親しみのある安心感で 初めて感じる感覚だった。

魂の契約には「胎内に宿す、命を育むだけでいい」というのがあるんだ・・・と・・

子供時代の私は母がいないこと、何人もの継母が入れ替わることにとても痛みがあったけれどそういうことを超える感覚に驚きを覚えた。


津田先生曰く「操体法で身体を緩めるとこういうことはすごく良くあるよ~」


治療はそこで時間切れになり、その後自分で続きを試みた。

「出てこなくていいよ」という言葉は何とも言えない深い感覚と悲しみで涙があふれた。


ハコミセラピーでいう「テイクオーバー」(肩代わり)「出てこなくていいよ ずっとそこにいていいよ」という声をテープに吹き込み1人ワークをした。とめどなく涙があふれてどうしようもなかった。「私は何がしたかったんだろう・・地球に生まれて何をしたかったんだろう」わからなかった。ただ深い感情がうごめいて言葉にならない。宇宙に出て地球を見下ろしたかった。それに一番近いところは???と思い夜中に1人スカイラインに車を走らせた。高台から駿河湾と街の明かりが観えるところに車を止めてしばしぼ~~っとその光景を観ていた。地球に降りる時はこんな感じだったんだろうか?と星空と下界をずっと眺めていた。


十分感じつくして自宅に戻ると今度は足を蹴りたくなった。


赤ちゃんが正常分娩で生まれてくるときは足で胎内を蹴りながら出てくる。ボディサイコセラピーのトレーニングで、その動きをするワークがあった。仰向けに寝てパートナーに足をつかんでもらい、足を蹴りだす動きをする。寝ている人はぐんぐん足を蹴りながら背中でずりずり床を移動することになる。私はその動きをせずに生まれてきた。足を思いきり蹴るのはものすごく気持ちが良くパワフルな楽しさがあった。又それを思い切りやりたい衝動がでてきた。部屋の壁に足の裏を付けてなんどもなんども蹴ってみた。言い様のない快感(笑)

そのうち「ぬぬぬぬぅ!」と足が胴体に入ってくる感覚があった。やっと足が胴体にくっついたというかなんというか・・・・地に足がつくというかなんというか・・・・


1人で何時間も何をやってるんだか・・・・(笑)


なんだか一件落着 済んでしまうとその感覚は薄れてしまうが その後しばらく足がとてもしっかりした感覚があった。まさに地に足がつくというか 自分の足で生きてるというか・・


自分の体を通じての体験はインパクトが強い。


「母親」という概念が大きく変化したこと 「魂の観点」を得られたことは私にはとても大きなことだった。


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