週に120人前後のご高齢者とヨガをしている。5年前「自分に何ができるのか」と都内も伊東もシニアのヨガは全て辞めようと思った。(各1クラスづつだけだったけど・・)ある方の言葉で伊東の仕事は踏みとどまった。辞めなくてよかった、と今思う。5年前に自分ができたことと今できることは大きく違う。先日ある方が福島からいらしたという。台風19号で被害を受け家族のいる伊東に避難してこられたという。あまり詳しく話を聞くと泣き出しそうだったので手短に切り上げて「会津磐梯山」の歌をみんなで歌った。クラスを終えて退出するとき、その方はずっとこちらを見て手を振っていた。家が壊れ、知らない土地、知らない人たちの中に入り、とても心細かったと思う。
他にもその時に応じてご高齢者に寄り添う。自然にそうしてあげたくなるからだけど、時々「先生に会えてよかった。感謝してる」と声をかけられる。
ふと思った。丁寧に何も判断せずに(年寄りだから!なんて思われず)話を聞いてもらう機会などもしかしたら稀有な事なのではないか・・・。年齢は関係ないかもしれない。
そんな風な会話自体、社会にあまりないかもしれない。認知症の方も判断せずにハートで接すると相手のハートが開くことがわかる。その瞬間に通い合うものがある。そんなときはとても嬉しい。シニアに限らず他意なく純粋にハートから接することができる仕事をさせてもらえていることを本当に有り難く思う。10年以上かかったけれど・・・
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